欧州環境情報
2010年8月1日
REACHの禁止・制限物質は、付属書]Z[EU指令の76/769/EEC「危険な物質および調剤の上市と使用の制限に関する指令」に収載されていた52物質が対象]に収載されることになっており、REACHの禁止・制限物質は、52物質に6物質が2009年6月26日のEU官報で追加され、58物質が対象物質となっている。
2010年4月1日のEU官報で、これまでに公表されていた58物質に1物質が追加され、59物質が対象となった。
新たに禁止・制限物質として追加になったのは、ジクロロメタン(Dichloromethane 別名 塩化メチレンCAS No 75-09-2)である。
インド政府は、廃棄電気・電子機器に関して規制案を提案しているものの、まだ、不明確な点もある状態である。20種類の制限物質があげられているが、
- 20物質全てが使用禁止なのかが明確でない
- 最終製品に含有する物質の閾値が明確でない
- 除外規定が不明確
などが指摘されている。
アルゼンチンの11人の議員がEUのWEEEとRoHSを参考にして法案(PL4395-D-2010)を策定。
カナダ天然資源省は、電子機器のエネルギー効率に関しての規格を2010年6月21日に発行され、コメントは2010年8月26日までに受け付けられることになっている。
カナダ天然資源省によると、電子機器製品のエネルギー効率規格を確立するという提案に関して2010年6月12日に、カナダ連邦省は、いくつかの既存のエネルギー効率規格を厳しくして、新しい製品カテゴリーを規格規則に追加するという提案を発行した。
対象とする製品は、コンパクトなオーディオ製品、テレビ、ビデオ製品、外部電源供給、およびデジタルテレビアダプターとなっている。
欧州化学品庁(ECHA)は2010年6月18日に、認可対象の候補リストに収載される可能性のある高懸念物質(SVHC)に、8物質を追加すると発表した。
今回の追加により、候補リスト収載の物質は38物質群となった。追加8物質は、
- 発がん性があるとされたトリクロロエチレン
- 生殖毒性があるとされたホウ酸、四ホウ酸二ナトリウム無水物、七酸化四ホウ酸二ナトリウム水和物
- 発がん性・変異原性・生殖毒性があるとされたクロム酸ナトリウム、重クロム酸アンモニウム、重クロム酸カリウム
- 発がん性・変異原性があるとされたクロム酸カリウム
である。
これらの物質を認可対象物質リストに収載するかどうかの決定は、REACH規則の規定に従い、所定の手続きにのっとって行われることになっている。