欧州環境情報
2010年7月2日
2010年5月17日、欧州委員会はコンゴ共和国と、木材を合法的に 生産したことを示す証明が必要となる森林法関連と貿易に関 する自主協定を締結した。コンゴ共和国から輸出される木材 の半分はEU向けとなっており、2009年のガーナとの締結に続 き、2番目になる。
2011年以降、コンゴ共和国からEUに輸出される木材製品には 証明が必要となり、それに向けて木材のトレーサビリティシ ステムの開発が必要でEUは200万ユーロ、各国政府も計108万 ユーロを拠出することが合意されている。
第11回のJIC会議が京都で、2010年5月26日〜28日まで開催さ れ、60件の発表があった。
6つセッションと2つのフォーカスアイテムの中で、環境関係 のセッションでは、米国の環境規制、ハロゲンフリー材料、 3R、欧州のELV指令/RoHS指令/REACH規則の動向、IEC TC111、 日本の様式統一のJAMP方式などが紹介された。低炭素社会の 構築に向けてプリント配線板業界の表面処理について二酸化 炭素の排出量の少ないプロセスへの変更の重要性などの紹介 があった。
Nokiaは、自転車をこぐことで携帯電話を充電できるキットについて,ケニアのナイロビで発表会見を2010年6月3日に開催した。
この新しい環境にも配慮した「Nokia Bicycle Charger Kit」
は、充電器とダイナモ(小型発電機)に加え自転車のハンド
ルに端末を固定するためのホルダーで構成される。
2mm充電コネクタを備えたNokia製携帯電話の大部分は、この
システムを利用して充電できるという。
この新しい充電キットは、充電方法に幅が広がり、あるいは
利用できる電力が限られている地域には恩恵を持たらし、あ
るいは、環境に対してもっと責任ある行動を取りたい人には
一つの解決策かもしれない。
サイクリングを楽しみながら充電ができるこの充電キット
は、2010年末までに発売される予定。
2010年5月27日、欧州化学物質庁(ECHA)は、「情報要件及び
化学物質安全性評価ガイダンス」の改訂内容を公表した。
改訂の概要は,
- ITを活用して曝露シナリオの記載情報をより体系的に扱えるように「曝露シナリオ書式ガイダンス(パートDおよびF)」の改訂
- 労働者の曝露量推定ツールの開発
- 設備の運用条件、リスク管理、環境への排出要因などの曝 露シナリオ作成を支援する改訂の実施
などが盛り込まれた。
特に、この改訂はECHAの化学物質安全性評価および報告ツー ルとして開発されたカイザー(Chesar)との整合性を図るこ とを目的としている。
プレスリリース「Updated guidance on exposure assessment」(ECHAウェブサイト)
「Guidance on Information Requirements and Chemical Safety Assessment」
スペイン風力発電協会によると2009年度の風力発電施設の建 設容量は、2,459MWで、2010年は、1,000MWが予測されてい る。
スペインは世界で第4位の風力発電国となっている。全発電量 の13%が風力発電によって賄っている。さらに太陽光発電に関 しては世界第2位を誇る。