欧州環境情報

2009年9月9日



REACHのSVHCの追加候補物質15物質を公表 −ECHA−

REACHの高懸念物質(SVHC)について、

  1. 2008年10月28日のSVHC15物質を特定(決定)
  2. 2009年6月1日に7物質を認可対象物質とするよう勧告

といった経緯があった。今回、その第2弾の追加候補物質と して15物質がリストされて2009年9月1日に欧州化学品庁 (EHCA)より公表された。

今回、公表されたSVHCリストに追加される候補物質の15物質 は以下の通り。
物質名:CAS番号の順で記述

  1. Anthracene oil:90640-80-5<アントラセン油>
  2. Anthracene oil, anthracene paste, distn. lights(Light fractions from distillation):91995-17-4<アントラセン油、ペースト>
  3. Anthracene oil, anthracene paste, anthracene fraction:91995-15-2<アントラセン油、ペースト>
  4. Anthracene oil,anthracene-low:90640-82-7<アントラセン油>
  5. Anthracene oil, anthracene paste:90640-81-6<アントラセン油、ペースト>
  6. Coal tar pitch, high temperature:65996-93-2<コールタールピッチ(高温)>
  7. Acrylamide:79-06-1<アクリルアミド>
  8. Aluminiosilicate, Refractory Ceramic Fibres:CAS No.なし<アルミノシリケート、耐火性セラミック繊維>
  9. Zirconia Aluminosilicate,Refractory Ceramic Fibres:CAS No.なし<ジルコニアアルミノシリケート、耐火性セラミック繊維>
  10. 2,4-Dinitrotoluene:121-14-2<2,4-ジニトロトルエン>
  11. Diisobutyl phthalate:84-69-5<ジイソブチルフタレート、DIBP>
  12. Lead chromate:7758-97-6<クロム酸鉛>
  13. Lead chromate molybdate sulphate red (C.I. Pigment Red 104):12656-85-8<ピグメントレッド104>
  14. Lead sulfochromate yellow (C.I. Pigment Yellow 34):1344-37-2<ピグメントイエロー34>
  15. Tris(2-chloroethyl)phosphate:115-96-8<トリス(2-クロロエチル)ホスフェート>

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ハロゲンフリー・リーダーシッププログラムを開始 −米国iNEMI−

米国のiNEMIは、ハロゲンフリー(低ハロゲン)に関するプロ ジェクトを発足させて、電気特性、機械特性などの技術的評 価を実施するとともにサプライチェーンの供給状況なども明 らかにするプロジェクトとなる。

プロジェクトのメンバーは以下で構成される。

  • OEM: Cisco, Dell, Delphi Corporation, HP, Huawei and Lenovo
  • EMS/ODM: Celestica, Flextronics, Foxconn and Quanta Computer
  • Supplier: Albemarle, Doosan Corporation Electro-Materials, Elec & Eltek (E&E), Elite Material Company, Ltd., Guangdong Shengyi Sci. Tech Company, > Ltd., IBIDEN, IST-Integrated Service Technology, Inc., Intel Corporation, > ITEQ Corporation, Nan Ya Plastics Corporation, Rohm & Haas (Dow Chemical > Company) and Shenzhen Pacific Insulating Material Co. Ltd. (PIC)

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CLP規則に関する手引き・附属書を公表 −EU−

EU は、CLP規則(物質および混合物の分類、表示および包 装)(EC)No.1272/2008 を、2008年12月31日の欧州官報に 公示し、20日後に発効した。この CLP規則に関する「手引 き」を公表した。

  → 資料@

  → 資料A

また、CLP規則の技術的および科学的適応化のために、「付 属書VI」を修正する規則も公布された。

なお、欧州化学物質庁(ECHA)より2009年5月27日にCLPに関 しての「Questions & Answers on CLP」(全17ページ)が発 行されているので、これも参照すれば、ある程度の疑問は解 消するのではないかと思う。




エネルギー効率 −スイス−

スイスは、2009年6月24日にエネルギー使用製品の現在の法 律を改正してエネルギー効率の改善を図る法令が採択され、 新しい性能要件は2010年1月1日に発効する。

→ 参照ページ




分類表示の調和化提案 −ECHA−

TDCP、TetrahydrofuranおよびAbamectin の3物質の分類表示 の調和化提案が、アイルランド、フランス、オランダからそ れぞれ提案され、この3 物質に関するパブリックコンサル テーションを開始した。

2009年10月17日までコメントを受け付けることになっている。

  → 資料@

  → 資料A